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旅行記・ブログ
2020-6-28
四十年の眠りにつく女王 #1
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深緑と6050
秋近づく六十里越 #1
S氏との川崎の工場を巡り中華街を練り歩いた(女装で)1週間後。
再び自分はS氏と女装してとある場所へと向かっていた。


茨城県美浦村。霞ヶ浦のほとりにある、廃墟。

藪を進み見えてきたのは朽ちた建物。 もう廃墟化してから相当の年数が経ったからか、屋根が半分無い。



言葉が出ない。建物の中はすでに自然に支配されていた。建物を飲み込む勢いである・・・

ここはなんの部屋なんだろうか。

青空を反射する液体。 油みたいなものが浮いている、足を突っ込んだら絶対にヤバい。

奥に進むとあったのは高圧受電盤。この施設は「鹿島海軍航空隊基地跡」の遺構の1つ、発電施設。
戦争が終わって、航空隊基地がなくなった後も東京医科歯科大学の霞ヶ浦分院として平成9年まで現役だったらしい。
この施設もその病院の発電施設として使われていたのだろうか。

碍子。さらに奥まで進めそうだったが、ハチの巣があったので撤退をした。
さて、本日のS氏。

湾岸回のゴスロリ風から一転、今回は私服風。 やっぱどんな衣装着ても彼は似合う。
自分は女装したら知り合いに蔑称をつけられてしまったのでがんばって彼のようにかわいくなりたい。



建物を後にするときにもう一度全景を撮る。

ロケーションは素晴らしかったがいかんせん虫がすごすぎた。 タイツ越しに何回刺されたことか。
マダニなど危険な生物もいたので次回以降はジャージなどを着てちょい田舎の女子高生スタイル(スカートの下にジャージをはく)で廃墟を攻めたいと思う・・・

発電施設のお隣にあったのは煙突がついた施設。

中に入ってみるとこざっぱり。先ほどの発電施設が完全に自然に支配されていたのとは対照的だ。







ここはボイラー施設の跡らしい。 とても古い登り窯のようなものと比較的近代なボイラーが置いてあった。





S氏もここでも撮影。煉瓦の上に立った写真、アーティスト写真にできそう。

古めかしい釜。

「TOKYO TSUKISHIMA ANDO TEKKOSHO」と刻まれてあった。この安藤鉄工所、場所を千葉の市川に移しながらも現役らしい。

緑に埋もれる煙突、なかなか味がある物。 そのままこの施設群を後にした。

この基地跡のメイン、病院跡。有名になって様々な問題があったためか、高い柵によって包囲され、中にはALSOKによる機械警備が付いているほどの厳重っぷり。廃墟にカードリーダーがついているのが面白い。
入り口から歩くとその柵が大胆にも破壊されていた。よく入ろうと思ったよな・・・



最後は霞ヶ浦や田んぼなどで撮影する。 ド派手な衣装と素朴な風景のミスマッチが面白い。


#2へ続きます。
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