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旅行記・ブログ
2021-1-29
富山静養の旅 #2-1 立山編
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富山静養の旅 #1 氷見編
富山静養の旅 #2-2
市内電車編
前回からの続きです。


富山ブラックラーメンの本場の味に無事玉砕され、ホテルへと戻り就寝。
翌朝起きてみるとすっかり雪が積もり街は白くなっていた。
この日の富山県内には「暴風雪警報」が発令。普通の人ならこのような天気なら引きこもるはずだが、我々はすっかりやる気に。
早速車を出し、2日目スタート。

まず最初に立ち寄ったのは上滝線の開発付近。
駅名の由来がよくわからないが、田圃や畑が多かったのでその意味での「開発」なのか。これで”かいほつ”と読ませるようだ。


交換を行うので上り列車も撮影する。

なんと今度は京阪特急色の「ダブルデッカーエキスプレス」。
たった5分で地鉄の看板列車を2つとも見てしまった。幸先が良い。欲を言えば立山線で見たかったが・・・
この日はとても寒く田圃の水はすっかり凍っていた。

立山線へと向かう途中、上滝線の踏切待ちで一発。
今度は東急車。この車は元大井町線の8693Fで、帯の色など全て東急時代のままだ。


偶然見つけた撮影地。 一面の雪景色の中を地鉄オリジナルカラーが走る。
当初の予定ではもっと奥まで行く予定であったが時間が思ったよりかかってしまった。 しかしこれが吉と出たようだ。


前日の夜からだいぶ雪が降ったみたいで、各所で除雪車が出動していた。
雪を巻き上げる姿がカッコよすぎて撮影に夢中。

雪を前の刃で掻き、それを吹き飛ばすロータリー式の除雪車。 豪快!
立山線と常願寺川を挟んで並行する道を走ること15分、有峰口に到着。間もなく、列車が来る。



駅でスナップ。 有峰口のホーム建屋は素朴でとても歴史を感じられる。

次はいよいよ、地鉄でも指折りの撮影地である「千垣橋梁」へといく。
時折吹雪いて視界が悪くなる。もちろん鉄橋も見えなくなるので吹雪かないよう祈るばかりだ。



なんとか耐えた。 まあ2枚目は飛んできた雪がレンズに付着してしまったが、これはこれで。
やっとオリジナルカラーとご対面。 この色は富山県の県鳥でもあるライチョウをイメージした色である。
ライチョウは冬期の間、外敵から身を守るために羽毛を白くし雪に擬態する。 
まるでそのライチョウがごとく、この列車も真っ白な雪の景色に擬態したかのように走る。

いよいよ雪も酷くなり鉄橋等での撮影は不可能と判断、車を本宮駅へと走らせる。



エグい。 もう一寸先もまともに見通せない状況。
ライトがあるおかげで辛うじてモノがいることがわかる・・・。 列車もこの大雪を浴びて満身創痍の状態であった。

相変わらず雪が収らない。 次も駅でのスナップ。
千垣駅もまた雰囲気が良かったのでこの駅で撮影することに。

やってきたのはつい1年前まで田園都市線を走っていた元8694F!ちょうど東急での最末期に半蔵門線の永田町で見かけて以来の再会。
300km以上離れた遠い地でふたたび元気な姿を見ることができた。

後追いも。

昼ご飯を岩峅寺まで戻って食べ、ちょうど時間がよかったので上滝線の芦峅寺で撮影。

一行に弱まらない雪。 こんな豪雪でも列車は1分たりとも遅れずにやってくる。
あらためて日本の交通の時間正確性を感じることとなった。

ふたたび立山方面へと戻る。

東急車率がやけに高い。
東急車が嫌いではなく普通に被写体なのだが、やはり地鉄オリジナル車や京阪のかぼちゃと比較するとどうしても見劣りしてしまう・・・
そこから車を走らすこと20分、立山駅に到着。


何も見えない。

本来なら背景に常願寺川と山が見えるはずなのだが、写っているのはただただ白いだけの空間。
列車もあと少し離れていたらその空間に飲み込まれそうな勢いだ。


立山にやってきた列車には、誰一人乗っていなかった。
夏には黒部・立山アルペンルートの玄関口として賑わうこの駅も、冬は行き止まり。
雪の壁によって上の世界は閉ざされている。


ホームに積もった雪の量こそ、この地の「特別豪雪地帯」の証だろう。


これ以上立山線内にいても撮影が不可能と判断し、富山の市街地へと戻る。


交差点停車中に後ろから来たのでサイドミラー越しに。
既に市街地は雪が止み、除雪もされて普通の景色へと戻っていた。

もう雪は降らないのかな・・・と思っていたがこの後この景色は一変する。
嵐の前の静けさ・・・、雪が魅せる「富山の本気」はまだまだ終わらない!


本当は2日目を全部書き切りたかったが、いかんせん夜戦の写真が多すぎるので一旦ここで。
次回は市内電車での夜戦の結果を出していきたいと思う。乞うご期待。
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