桜が満開。
待ちに待った瞬間である。 もう行く先はひとつしかない。
第4回、小湊里山博士スタート！
この日は五井でレンタカーを借りる。
2人だというのにやってきた車はフリード（ミニバン）。
ミニバンサイズの車は初めてなので緊張していたが案外普通に運転できた。
まず最初に向かったのは里見。
駅からすぐの桜と絡めてみる。
そのまま追いかけて上総川間でもう1発！
代掻きも進んでいて、ちょっとだけではあるが水鏡になった。
その後は市原市「中」にある桜の撮影地へ。
ちなみに「中」という地名である。
このあたりには「中」をはじめ「藪」や「岩」といった一文字の特徴的な字が点在してユニーク。
例年なら桜のたもとに菜の花が咲くのだが、今年は雑草の繁殖力に負けたのか1本も咲いていなかった。
里見での停車時間中に追い抜き、上総大久保へ先回り。
まるで駅を包むかのように桜と菜の花が咲き誇る、華やか。
折り返し列車も撮る。
だいぶ低めの視点から。
普段菜の花から蜜を吸ってる蜂とかの視点はこんな感じなのだろうか。
少し早めだが列車が来ない内に昼ご飯をいただく。
親の顔より見た「一久美」の蕎麦。 #3で臨時休業だった悔しさを晴らすことに成功した。
このサイトに書くたびに行っている気がするが、ここのオススメは左側に移っている「ゆば豆腐」だ。
小湊鐵道にいったら是非食べるべき市原の名店。
食べ終わるとちょうど上り列車が近づいていると言うことで月崎で。
まだ3月だが、一部の木はすでに芽吹き新緑の様を表していた。
月崎停車中に少しスナップ。
この後は、一度高滝へ戻り再度里見での停車時間を利用して追っかけをしていく。
まずは高滝。
駅の佇まいが非常に素晴らしい。
里見で10分停車している間に追い抜き、飯給へ先回り。
桜と菜の花のトンネル！
飯給もすっかり桜が満開で、田圃側には夜の水鏡と桜を絡めようと何十人もの人々がいまかいまかと待ち構えていた。
いつから有名になったが知らないが、明らかに同業者ではないと思われる人も多く、中にはカップルで来ているような人までいた。
なぜか月崎でも間に合ってしまったので後ろから撮影。
第四種踏切（遮断棒がない踏切）にむけて爆笛を鳴らし重そうなエンジン音をたてて消え去っていく。
折り返しは上総大久保で。
両方とも後追いだが、まあこれはこれでいい。
太陽が雲に入ってしまう。 この日も空はだいぶ雲が出てきておりこの後晴れるのは厳しいと考えていた。
しかし、一か八か晴れることを期待する。
ふたたび里見へ戻って、適当にスナップをする。
赤旗をもっている鉄道員がこれまたとてもシブい！
里見はタブレット閉塞における主要駅で、里見～上総中野の間ではいまも信号等などの制御ではなく、タブレットと呼ばれた通行手形のようなものを使用した運行がされている。
普通の信号閉塞では青信号が出ると出発の許可がされたと言う意味合いになるが、タブレット閉塞ではタブレットを渡されて初めて出発の許可がなされる。
交換相手の列車を撮って、ふたたび上総大久保へ。
空に無数の雲がありとにかくヒヤヒヤ･･･
勝ち！！！
遅延のおかげか、ちょうど太陽が出ているタイミングでやってきてくれた！
感無量、素晴らしすぎる。
この後は折り返しの列車を撮るため石神へ。
曇ってきたので菜の花畑を疾走する感じで流し撮りをする。
通過直前。突然雲の隙間から太陽が顔を出した！
慌てて設定も構図も全部変更する。
ひたすらシャッターを切った。
夕暮れの菜の花畑に刹那、太陽との邂逅があった。
里見で交換する相手を今度は月崎で撮影する。
めちゃくちゃ昭和。
もっとフィルムっぽく加工して年代をいわなければ誤魔化せられそう。
駅のホームに子供を抱っこした人がいるのも加点要素。
〆はこの日4回目の上総大久保で。
カタンカタンとジョイント音をたてて宵の駅へ入線。
青く、暗くなっていく中でライトアップされた桜と駅だけが輝く、幻想的な空間だった。
その後は里見で交換してきた下り列車を最後に撮影する。
漆黒となった世界に浮かび上がる桜。完璧な〆だった。
これで今回の撮影は終わり。
五井にレンタカーを返却し夜ご飯。
五井駅前にあった「天馬ラーメン」。
濃厚な醤油味のスープとチャーシューがとても美味しかった。
疲れを癒やし、同行者とチュウニズムをやって帰京した。
次回は「小湊里山博士 #5」ポトレ編です。
乞うご期待。
