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2022-1-6
下町に雪が降った日 前編
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雪の季節、別れの季節
下町に雪が降った日 後編
2022年になって早速、東京に雪が舞った。
1月6日。 南からどんどん雪雲が迫り、Twitterを見ると各地で降雪の報告があがってくる。
そして正午を回るか回らないかのあたりで我が地元・日暮里でも雪が舞いだした。

久々に見るまとまった降雪に心躍らせながら、出撃する。

今回撮影に選んだのは毎度お馴染み、東京最後の路面電車「都電荒川線」。
2018年に東京で25cmの積雪という記録的な豪雪(東京基準)の時にも撮影していたが、いまいち不完全燃焼であったために毎年リベンジの機会を窺っていたが暖冬だったり、同じ東京でも奥多摩や八王子は積もっているのに23区はまったく降っていないなんてこともあった。
4年ぶりに都電と雪のコラボ、チャンスである。
まず向かったのは飛鳥山~滝野川一丁目。 



狙ってたのは椿と雪の組み合わせ。
まだ雪が降りだしたばかりで、真っ先に積もるであろう低木に目をつけた。
よく見ると右側から8502号が迫ってきている。 間一髪。



降り始めの頃なので、椿のピンクが雪と絶妙なコントラストを引き出していた。
滝野川一丁目まで歩いてみる。






降り始めて2時間くらいで、雪が強さを増し線路がどんどん白くなっていく。 当初の気象予報では「芝生にうっすら積もる程度」と言われていたが、そんな予報を無視するように空からぼたん雪が降りそそいできた。



撮影開始から40分ほどで椿の木は雪に埋もれてしまった。
再び都電に乗って飛鳥山へ戻る。 



雪が激しくなり、いよいよ視界も悪くなる。
いつもは滝野川一丁目駅、そして西ヶ原四丁目のカーブまで見通せるのだがすっかり白い世界の中へ・・・



春には美しい桜を咲かせるこの木も、すっかり雪化粧。 白昼時の美しいが、夜になると別格の美しさを見せてくれる。



チャリが横切っていった。 こんな雪で路面の状況が最悪だというのによくやる。
ちょっと場所を移動して、再び飛鳥山公園の中から狙う。






俄に信じがたいが、都電荒川線である。 まるで函館や札幌に来たような気分さえある。



雪が降っていることを除けば、あとは何らいつもの風景と変わらない。



推し電車。 雪の風景にもよく似合っている。
雪でこの電車を見ると、富山地鉄の市内電車にいる8000形の姿を連想してしまう。



ド定番の構図。 いや~~~かっこいい!ニャーベラス。



「飛鳥山」「明治通り」「本郷通り」・・・
本当に東京でドカ雪が降っている。やばい。感動もの。






石神井川横の森も完全に雪の色に染まった。 併用軌道でしっかり雪景色を撮ったのは何気に初めてだったりする。(前回の都電雪景色は梶原と西ヶ原四丁目を中心に攻めていた、富山では夜戦しか行っていない)



唯一タイミング良く撮れたカット。 併用軌道での撮影は車の流れ具合が全てモノをいうので、ここで決まると爽快である。
でももう後ろにはトラックが迫っている。 常にギリギリの状況での撮影だ。



こちらも車の間から見えた一瞬を一気に捉える。 こんな風にごちゃごちゃと車に混じって走る風景も併用軌道ならでは。



唯一許せる城北信用金庫のラッピング。



国道122号明治通りは常に車が走っているので雪はそこまで積もっていなかったが、路面がすでに凍っていてアイスバーンの危険性が・・・
ちなみに前回の都電雪景色の時は夜になって大型車が飛鳥山の上り勾配でスタックし、都電もその影響をうけて王子駅前~早稲田が終日運休になっていた。

1月の上旬であることと悪天候も相まって、16時半くらいになると急速に露出が落ちてきた。






いよいよ雪撮影の時の十八番、「雪フラッシュ芸」が開幕。 そしてさらに



電停脇の居酒屋の赤提灯に灯が灯った。 これはエモい。
もう一本7700がきたので後追いでフラッシュ。



これが求めていたカットだ。 決まった・・・!
ブルートーンになっていく風景が雪の粒をさらに引き立ててくれる。






そしてすれ違う形で8503がやってきた。 フラッシュは焚けないので雪が積もった線路を強調させて。



すぐに出発したが飛鳥山の交差点で停車するのを狙って舐め回すように撮っていく。



やばい。これは神格化。 
シチュエーションが神がかっている。



そして最後は去り際に一発雪フラッシュ! 最高。



8503を夢中で撮っていたときにはもう7703が後ろまできていたので、先ほどの赤提灯と。



梅野郎のケツ打ち。 
正面から撮る分にはあの梅の顔を見ないで済むので、セーフ。



ほんのり赤く照らされる雪も、また美しい。

さて、いま都電ではバンドリと4回目のコラボをやっているのだが、



飛鳥山の電停にはPoppin Partyのメンツがでかでかと描かれていた。
ちなみに3回目のバンドリ号となった8501はこの時間帯は車庫で昼寝。 まあ来たところでヘッドマークが見えないというオチになりそう。



いや~~~エモい。
車両をこんな風に写せば、一般人相手だったら富山だとか函館だとか言ってもバレなそうだ。

気象予報では16時くらいには止む、と言われていたがまったく雪が弱まる気配はない。
日も沈み(沈んだの分からないが)、いよいよ夜戦と相成った。

前編はここまで。 後編は庚申塚と飛鳥山での夜戦、そして翌日7日の朝の雪景色を見せていこうと思う。
乞うご期待。 ご覧いただきありがとうございました。 
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