前回からの続きです。
飛鳥山での撮影を終え、都電に乗って新庚申塚へ移動。
結構本数を撮影したが雪の状態がよく流しが合っているカットはこれしかなかった。 結構シビア。
新庚申塚の駅前にある酒屋。 雪の夜によく映える。
そのまま隣の駅、庚申塚へ。
18時を回っても雪が止む気配は全くない。 暖かい駅の光が雪を照らす。
庚申塚と三ノ輪橋にのみあるレトロな縦型駅名標。 モノクロにしたらほんとに昭和になりそう。
庚申塚駅前の第四種踏切。 2020年頃に現行の看板に取り替えられている。
久しぶりにこの踏切も雪化粧と相成った。
行き違い。
もちろん雪フラッシュも。 雪が少しずつ弱くなってきたので粒が小さくなってきた。
しかし雰囲気満点。 何度も言っているが、都電の光景には見えない。
19時手前になるともう小康状態。 15時くらいには大きなぼたん雪が降っていたが小さな粉のような雪になっていた。
完全に真っ白になった踏切。 一夜限りの特別な景色。
ずっと傘を差さずに電車を撮っていたのだが、その間にもかなり雪が降ったので傘の形がはっきり残ってしまった。
電車にのってふたたび飛鳥山へ。
ギリギリ赤提灯の居酒屋が開いていたのでまた一発。 友人と合流して、飛鳥山公園から夜の都電を狙う。
早速7700と8500の並びが見られた。
街灯が中から照らしてくれるので、雪を積もらせた木がより神秘的に見える。 美しい。
そしてここでやりたかったのが流し撮り。
都電春うらら #3の時に、桜が満開の状態でやっていたので一発やってみたかった。
結構スピードをあげるのと、線路と撮影位置が近いためになかなか流しがあわなかったが、8500で合ってくれたので問題なし。
弘前で「冬に咲くさくら」ライトアップというものをやっているが、まさにそれに近い感じがする(色はもちろん違うけど)
帰ろうとしたら、ずっと引っ込んでいたはずのバンドリ号、8501が出庫していたので撮影。
町屋駅前行だったので、もう入庫である。 この日は結局車庫→町屋→早稲田→町屋→車庫の1往復というサボりモードだった。
雪が降っているときに走っていないので、ヘッドマークは1円玉にはなっていなかった。
1/7
翌日。
空は前日とうってかわって快晴。 しかし凍り付くような寒さ。
これは完全に雪国の朝である。 東京の朝じゃない。
そんな中、ふたたび都電を撮るべく町屋へ。 そこから都電にのって荒川二丁目へ。
乗ってきた電車を後追いしたのだが、ものすごいスパーク。
-3度という冷え込みで架線が凍結したからか、バチバチバチ!!!とすごい音と火花をたてて走って行った。
このようなスパークは雪国を走る上越線や北しなの線ではよく見てきたが、まさか都電で見れるとは。 エグい。
その次の電車もスパークをたてていた。
とにかく雪、雪、雪。 普段見れない場所での雪だからもう朝からアドレナリンが放出されまくり。
前日は車庫でニートしていた8501はこの日は始発から活動。 2年前の同時期に運行していたバンドリ号の時には一切雪が降らなかったので、今回が初めての雪景色となった。
荒川区役所前まで歩いて移動し、朝焼けのスカイツリーと絡めて。
道がスケートリンクみたいになってしまっている。 それなのによく自転車に乗れるな・・・
日が当たらない道はどこも凍っていた。 自分も何回か転びそうに。
似たようなカット。
雪が積もっている事以外は、特段いつもと変わらず。 だんだん日が高くなり、雪も溶け出したので移動。
はじめて朝ラッシュ時の都電を乗り通したのだが、いつも以上に混雑。
町屋では都電の乗車列が京成線の改札口付近まで伸びていた。
王子で下車。 飛鳥山へ歩く。
こうみるとすごい傾いた写真に見えるが、これが水平。
この区間は碓氷峠と同じ、66.7‰と言う急勾配。 前回の雪ではここでトレーラーがスタックして立ち往生してしまった。
そして人間がみんなして滑っている。 もう悪魔の道だ。
さらに救急車のサイレンが鳴り止まない。 転んで怪我をして病院に運ばれる人が多く、都心がいかに雪に弱いかあらためて実感することとなった。
逆光の雪の木が非常に神々しい。
前日と同じ地点でもう一度。
最後は鬼子母神前へ。
係員が除雪作業を行っていた。
明治通り沿いの木の雪はすっかり溶けてしまっていたので、久しくやっていなかったこういうテイストで。
お手製雪だるま(超下手くそ)を2体作り、都電と絡めてみた。
橋の上で雪を拾い集め、一人で雪だるまを作っていたが、端から見たら完全に不審者である。
11時を回ると路面の雪もほぼ全て溶けてしまったので試合終了。
4年ぶりの大雪で、撮りたかったものを撮ることができた。 と同時にまたこう撮れればなあ~っていうのができてしまった。
次いつ雪が降るかわからないが、そのときにはじっくり撮りたいものである。
これで「下町に雪が降った日」は終了です。
ご覧くださいましてありがとうございました。