FOCUS ON
PLUS
J
JOURNEY
旅行記・ブログ
2022-10-24
豊橋の彼に、逢いに行く
J
68
J
69
J
70
小湊里山博士 #9
ひまわりと八月の天気雨
播磨の里山のヨンマル 関西遠征1
久しぶりの更新です(n度目)
自分の写真の表現の場として結構時間をかけてこのサイトを作ったというのにいざ更新しようとすると腰が上がらないのが悪い癖…
お許しください(血涙)

前置きはここら辺までとして、10月下旬に思い付きで豊橋へ。
就活も終わったのでかなり時間に余裕ができていたのでどこか行ったことのない路線に行きたいな~と思っていた。
豊橋を選んだのは比較的近かった(?)のと自分が制作したえぬでん氏のサイト、「トロリー・ライン」(URL:https://trolley-line.com/gallerydetail?Num=5に影響を受けたから。この記事を読んだあとにこちらにもぜひアクセスしてほしい。

18時に家を出庫し、ひたすら東海道本線を西へと進んでいく。



スーツケースを机の代わりにしてテレワーク(?)をしていくスタイル。
相変わらずのロングシートだけど、こういう使い方はいいかも。



そして静岡での乗り換えでは…大当たり!静岡地区では2回目の元セントラルライナー車を引き当てた。
転クロは快適で、茶色のシートや大きな仕切り壁などがちょっと高級感を出してくれる。
浜松からはまたロングで、日付を超えたあたりに豊橋に到着。そのまま「亜熱帯」というローカルなネカフェへと入庫。

翌朝、始発が来る前に歩いて競輪場前へ。
今回逢いたい彼は、必ずここで寝ているそうだ。



いた。
普段地元で見慣れた顔が、そこにいた。
左側でライトをつけているのが豊橋鉄道3500形、元都電7000形(車体更新車)の譲渡車。
SNSではよく3500形を見たが、生で見るのはもちろん初めて。感動の対面だ。



すこしすると隣にとまっていたモ780形もライトをつけて佇んでいた。
こちらも初めて見る車両だがなかなかかっこいい。



赤く染まる空を背景にやってきた競輪場前の一番列車。



出庫点検中…



競輪場前から出庫してきた3504。
思えばアパートの横に車庫があるのがとても面白い。 
車体が短い路面電車とはいえ、ここまでコンパクトな車庫もそうそうない気がする。



競輪場前の先で向きを変え、逆走して運動公園前へと向かっていった。

赤岩口へ向かって歩いていると、先ほどの3504が戻ってきた。



そしてもう1個豊橋に来て見てみたかったもの、「井原カーブ」。
日本の鉄道路線で最も急なカーブがここ。なんと半径11mというえげつない曲がりっぷり。
この半径なので、豊橋鉄道が持つ連接車はここを曲がることができない。



正直このカーブのすごさが伝わらない写真になってしまった()
「駅前」っていう行先表示も潔くてほんとにすき。




にゃんこが直前横断。






赤岩口の車庫では朝ラッシュに向けて車両たちが出庫の準備をしていた。
それにしてもほんとによく晴れている。



だんだん並ぶ人も増えてきた。この時間はひっきりなしに電車がやってきて豊橋の中心部へ向かう人々をさばいていく。



赤岩口の停留所をちょっと行ったところで線路はぷっつりと切れている。まさかの車止めなどなにもない仕様。
普段撮影している都電だとちゃんとした車止めが存在するのでこれもなかなか違和感を感じてしまう。








結構写し甲斐のある建物がたくさんあって歩いているだけでもおもしろい。

ふたたび井原へ戻る。
すると先程駅前にいった3504号が戻ってきた。



駅前行を待たせて急カーブを曲がっていく。



すぐに駅前行として戻ってきた。
見よ、この曲がりっぷりを。 車体が向いている方向と線路の向きがまるっきり違う。
3504号の故郷である、都電の巣鴨新田あたりのカーブもながなかすごい曲がりっぷりだったがこちらは規格外だ…






輝かしい朝日を背に。



このあたりは昭和の感じが漂うエモい建物が多い。
1個くらい都電沿線に移植しても…いいよね?




井原から2つとなりの東田まで初乗車。





トロリー・ラインの写真で見たインパクトのでかいお店。
カフェ・バーのお店らしい、時間の都合上訪れることができなかったが次豊橋に来たときはじっくり行ってみよう。





そして歩道橋にも。 豊橋鉄道が走る多米街道は結構交通量が多いからか、歩道橋が所々にかけられている。
都電だと王子駅前、飛鳥山交差点あたりにしか歩道橋がないので、上からのアングルもなかなか新鮮だったり。




そして東田へ。



東田は平面電停と呼ばれるタイプの停留所の1つだ。
「平面」という名前がついている通り、プラットホームは見当たらない。
乗客は道路を横断してステップを使って乗っていく。



ここの「乗降者注意」と書かれたところが東田の停留所の場所だ。



自分はこの光景になかなか衝撃をうけたが、利用者はもちろんいつもの光景。
慣れた足取りで電車へと乗っていった。

東田坂上まで一駅、歩いて行く。



いまは準併用軌道となっている都電の小台~熊野前もこんな感じだったのかなあと生まれる前の都電に思いを馳せた。



時刻は7時半。ちょうど登校時間帯だからか、たくさんの学生が行き来する。






やっぱり路面電車と通学風景はいい感じにマッチしてくれる。
ただ撮っていた時に地元のJCに「おはようございます!」とめっちゃ元気に挨拶された。
まさか自分に挨拶しているとは思わなかったのでめちゃくちゃビビってしまい小声で挨拶を返した…



小学生は歩道橋を使って通学。 タイミングよく通学班の横断と電車が被ってくれた。

最後は前畑の電停の近くに柿が成っていると聞いたので歩いて行く。





ちょうど撮影していたのが10月の上旬だったので秋が始まったな~って思いながら撮った。
これでこのエリアでの撮影は終わり。
ホームの近くで撮影してそれに乗ろうとしたら豊橋はホームに人がいなかったら通過するシステムだったことを忘れておりスルーされてしまった。



モ780形で駅前まで移動。 横引カーテンがついているなどちょっと豪華。



駅前に到着。





駅前にあったパチンコ屋。 ロケットが上についている、めちゃくちゃ昭和って感じ…

ここで豊橋鉄道の撮影は終了。
東海道本線の新快速に乗って次の停車駅、蒲郡へ移動。



ここから乗るのは名鉄蒲郡線。
地味に名鉄に乗るのは22年生きてきて初めて、そして名鉄の電車を生で見るのも初めて。
3駅となりの西浦まで乗車。



この駅でレンタサイクル「にしがま号」を借りる。
なんとこのにしがま号、無料で借りることができるスグレモノ。
住宅街を抜け、いよいよ三河の海と対面!

到着するとすぐに列車がやってきた。



本来の想定していた切り位置は木の成長で潰れていたが、ずっと撮りたかったこの風景をやっとファインダーにおさめることができた。
しかし名鉄スカーレットでここまで目立つものなのか。家などがごちゃごちゃしている風景でも存在感バツグンだ。

再びにしがま号を走らせ2駅先の東幡豆へ。



自転車でも頭を下げないと通れない小さなガードをくぐって後ろを振り返ると三河の青い海がキラキラ光っていた。
電車の音が聞こえてきたのでここで1枚。
そのあとは東幡豆駅を通り過ぎて、蒲郡線で一番行ってみたかった場所へ。



小さなガードの両脇に古びた家があり、その奥から海が少しのぞいている。
飾らない、小さな漁師町という感じがして自分のハートにぶっささった。
電車も古い6000形なのがとっても味がある。 いつまでも見たい風景だ。

すこし移動してまた海主体で撮ってみる。



やってきたのは6011F、白帯車の復刻車両だ。 西浦に行く途中で一回見かけたがやっと撮れた。



海が見える踏切ってほんといい。
踏切の音、迫ってくる電車の音、遠くから聞こえてくる海のさざなみの音、たまに聞こえる海鳥の鳴き声…
ぜひ一度行ってその雰囲気を味わってほしい。

時間がもうなかったので自転車を西浦に戻し、ふたたび蒲郡線に乗車する。



西浦に停車する蒲郡線。
西浦駅も味のある木造駅舎を有していたが、老朽化で解体が決定。
時代の流れとは言え、寂しいものだ。



西浦から乗ったのは先程撮影した6011F。
乗っていた人が全員西浦で下車し、貸切となった車内でゆっくりくつろぐ。



6000系初期車の横引カーテンがついた大きな窓は、まるで部屋から外を見ているような気分。
そんな窓から広がる青い三河の海の美しさに、ただただ心を打たれた。

30分ほどで終点の吉良吉田に到着。
結局、吉良吉田の1つ手前の三河鳥羽まで誰も電車に乗ってこなかった。
三河の海の景色を独り占めできたのはよかったが、路線としてこの状況はよくない。
経営状況によってはいつ無くなってもおかしくない、できるうちに行ってお金を落とさないとなと感じた。
吉良吉田からは西尾線のいわゆる「吉良急」にのって新安城まで行き、そこからは乗ってみたかったパノラマスーパーの展望席で豊橋へ。
欲を言えばこの展望席で横浜まで連れて行ってほしかったが、現実は甘くない。
豊橋から浜松は211系、浜松で待っていた熱海行も普通に313系のロングシートだった。
まあ人生そううまくはいかないね(?)

以上で豊橋突発遠征の旅行記は終了です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
← JOURNEY トップページ
JOURNEY 記事一覧
SHARE
← #J-68
小湊里山博士 #9
ひまわりと八月の天気雨
#J-70 →
播磨の里山のヨンマル 関西遠征1