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2021-4-18
小湊里山博士 #7・#8
新緑の風が吹く
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花桃香る春の鉄路 #2
初夏の茨城を旅する
4月中旬。
桜が散ると山も野も緑へと染まっていく。
とくに、その染まり始めの新緑シーズンは美しい。

というわけで、2週間ぶりに里山の土を踏みにいく。


#7 4/11

この日はおよそ1年ぶりに列車を利用して撮影へ。
ここ1年、ずっと小湊の撮影は車を使っていたので久々に感じるアイドリング音が新鮮であった。
せっかくなので高滝までの間、車内スナップをしてみる。

想像以上に揺れる。
スピードこそゆっくりだが、下から突き上げられるような揺れが何度も来る。
でも忘れかけていたこの感じ、なんだか懐かしい。


ガラスに反射する「あまありき」の駅名標。
力強い手書きの感じがまたニャーベラス。


上総山田駅。
キハ200の窓から見る沿線風景はより昭和に近づくんじゃないだろうか。


汽車は里山へとゆっくり進んでいく。


キハ200前期車の運転台。
武骨で余計なものを廃したデザインが素晴らしい。


車内でいろいろスナップをしようとしたが、考えている内にもう高滝についてしまった。
五井から50分、長いようで短い。 車内スナップがうまい人をTwitterやInstagramではよく見かけるが、本当に尊敬。
たまには列車に乗ってスナップ撮影の勉強をするのもアリだな、と感じた。



乗ってきた列車を下車。
里見で上り列車と交換するが、徒歩なので撮影地は限られる。


結局、駅の出発直後のところを狙うことに。

踏切が閉まる前に反対側へ回って撮影。
むずかしいなあ。

上り列車が行ってから数分後、同行者が自転車に乗ってやってきた。

本来なら自分も高滝駅でレンタサイクルを借りる予定だったのだが、売り切れ。
しかしこのレンタサイクル、放置自転車でも使っているのかと言うくらいボロい。
まあ200円だし仕方ないのか・・・ ちなみに、現在では高滝駅ではレンタサイクルを取り扱っていないので要注意。

時間も時間だったので、同行者と一緒にいつもの「一久美」。

今回はお金もあったので豪勢に天ぷら蕎麦。
結構ボリュームがあって美味しい!

そしてゆば豆腐!
ここは蕎麦はもちろん美味しいのだが、やはりこれなくして一久美を履修したとは言えない。
市原に来たら絶対食うべし。

・・・このサイト、小湊を記事にすると必ず一久美のダイマをしているような気がする。

食事を食べ終えたところで再び撮影へ。

道ばたにハルジオンと菜の花が少しずつ咲いていた。
と、ここで同行者は里見以南に行くためお別れ。 ボロレンタサイクルの軋み音が里山に響き渡っていた。


里山の初夏。
このブログを書いているころはもうすでに収穫時、そろそろ小湊にいきたいところである。
この日はこの後に予定があったので切り上げ、帰京した。


#8 4/18

1週間後。
ふたたび五井駅へ、そして今度はカーシェアで里山を目指す。
最初に行ったのは上総鶴舞駅。


桜の花びらがホームに落ちて、駅の横の桜は鮮やかな緑に。
夏が始まったんだなあと感じる。


次は飯給。
飯給といえば小湊里山博士 #6でも紹介したとおり満開の桜が有名だが、つまり鮮やかな新緑になった桜も見れると言うことである。

走って構図変更。

市原鶴舞で#7の時の同行者を拾い、今度は上総大久保へ。




桜の新緑と同様に、銀杏の新緑も鮮やかで美しい。


その銀杏にぶら下がるブランコ。
ポトレでここを訪れる際には使いたい・・・


それにしても鮮やか。
順光だとここまで色が出るモノなのかと感心した。









同行者に望遠レンズを借りて撮影した。
クッソ重いがやはり写りが素晴らしい。 欲しいなあ・・・
ちなみにこの場所、先の集中豪雨によって被災した場所で8月中旬の復旧に向けて懸命な作業が行われている。

この後は里見で交換する下り列車を第四養老川橋梁にて撮影。


透き通るような新緑を行く。
これの折り返しは、同行者の希望で俯瞰撮影地へ。


上総大久保の俯瞰撮影地だと駅と大カーブが見えるところが有名だが、こちらはすこし別。
単行の汽車がゆっくり走っていく情景がなんとも素晴らしい。 日本に残していかなければならない風景である。

里見で追い抜き、高滝へ。




保線区があるからだろうか、雑多に器具が置かれている感じがいい。



再び上総大久保、今度は桜が満開の時にやった構図で切り取る。
踏切が閉まる前に反対側へ回り・・・


よし!やりたいカットを無事に撮ることができた。
やっぱ新緑は逆光が一番だと自分は考える。

その後は月崎へ。


里見で交換した下り列車は月崎駅近くのトンネルに。


どのような構図で撮ろうか迷っていたら来てしまった。


折り返し列車は先ほどのトンネルの上で撮影しようとしたのだが、だいぶ影が伸びてしまった。
ここは曇り専用撮影地だな・・・

最後に第四養老川橋梁を俯瞰できる場所へ行く。
出だしはロープでよじ登るところから始まり、シェルター上に生えまくる草をかき分け、踏み板が所々無くなっている階段を百段以上上り・・・






いままで知らなかった世界に足を踏み入れる感覚。
素晴らしい景色をゆっくり汽車が進むのが眼下に見え、ひたすらシャッターを切った。


もう1本撮影、単行の方が収まりが良い。
来た道を引き返していく、階段はあいかわらず不安定。
雪の時のこの場所のカットがTwitterに上がっていたが、よく登って撮影したな・・・

ちょうど下り列車が撮れそうなのでS字カーブで撮る。


少しずつ田んぼに水が張られていたのでそれと夕日を絡めようとしたがことごとく失敗、最後に上総川間近くの小俯瞰ポイントへ。


闇夜になる直前、ギリギリ空が青い中走ってきた。
なんかエモい、夜汽車の雰囲気が漂っている。


その後はカーシェアを五井駅に返却、はま寿司で夜飯を食って帰路についた。


小湊里山博士 #7・#8は以上です。
ご覧くださいましてありがとうございました。
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