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旅行記・ブログ
2021-4-21
初夏の茨城を旅する
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小湊里山博士 #7・#8
新緑の風が吹く
Ringing Bloom #1
4月下旬に入ったある日。大学のリア友に「どこかいかない?」といわれてあまり行くことがない茨城に行くことに。


20日の夜、新宿は歌舞伎町でレンタカーを借り一路常磐道を北へ進む。
那珂ICを降りてからも延々と一般道を走り向かった先は「里美牧場」。
小湊里山博士という職業柄(?)、さとみと聞くと里見を思い浮かべるがここは福島県との境界に近いエリア。 あと2km進めばもう福島県だ。
さて、ここに深夜2時という時間に来た理由は・・・


この満点の星空である。
天気も雲一つ無い快晴、天の川が綺麗に見える文句なしのコンディション!


標高が高いためかまだ木は枯れた状態、この枝が繊細に写る感じがまたニャーベラス。
奥に写っている風車はプラトーさとみという里美牧場内の宿泊施設のもの。 星空と風車の組み合わせは非常に良い。


あれがデネブアルタイルベガ・・・君が指差す大三角・・・
supercellの「君の知らない物語」が頭の中で再生された。

ダブル風車。 右の風車は風がふくたびにグルグル回るので軌跡になってしまうので撮るのに苦労した。
それはともかく光源が全くないためピントを合わせるのだけでも一苦労・・・


ふたたび縦アンでも1発。


最後に鉄塔と1枚。
ここまで満点の星空を見たのは#24 秋の野岩線撮影以来。
まだまだ旅としてはプロローグなのだが早くもクライマックスを迎えたようだ。

来た道を戻り、次は大洗磯前神社で日の出を見に行く。




到着と同時にゆっくり東の空から太陽が昇ってきた。
海にたつ鳥居もあいまって、非常に神秘的である。




太陽が昇るにつれて、光は強くなり空もまた明るくなっていく。




打ち付ける波が朝日に輝く。




鳥居の影が海面まで伸びてくる。
この間わずか30分。 刻々と変わる空模様、そして朝日を浴びる鳥居の神秘さに言葉が出なかった。

大洗で撮影を終えた後は茨城の観光名所、袋田の滝を目指す。
経路上でひたちなか海浜鉄道と並行するので一本撮っていく。




標高の低い平野部はもう鮮やかな緑になっていた。
ひたちなか海浜鉄道を撮るのはおよそ4年ぶりだが、いつのまにキハ11がいっぱいに・・・
キハ11はもともとJR東海の車両だがキハ25の増備や武豊線の電化で余剰となり、一部の車両がひたちなか海浜鉄道にやってきたという。


前夜、守谷SAからぶっ通しで運転し、もう疲労がたまってしまったので同行者に交代してもらい爆睡。
目が覚めるとホキ工臨でおなじみ、西金駅付近を走っていた。
時間を見るとちょうど上り列車がやってきそうな時間だったので撮影。




ちょうど列車が来るタイミングで風が吹き、家の鯉のぼりが空を泳いでくれた。
都心ではスペースの問題であまり見かけないが、地方ではこのように巨大な鯉のぼりが結構空を泳いでいる。
隣駅で交換するので車を走らせ次の場所へ。


想像以上に線路脇に雑草が生えていた。
夏の川沿いでの撮影は繁殖力の高い雑草との戦いである。

それから30分ほどで第3の目的地、袋田の滝に到着。




車を降りて袋田の滝へ向かって歩いているとかわいらしいミニ鯉のぼりがお出迎え。
滝の入り口からトンネルを歩くこと3分、いよいよ第一観瀑台に到着。





大迫力の眺め、マイナスイオンを全身に浴びる。
激しいが繊細な水の動きがまた素晴らしい。逆光なのも相まって神秘的。

滝だけでは無くこのゴツゴツした岩場なども萌えポイント。
ここからはおよそ40m上にある第二観瀑台へエレベーターで上がっていく。


こちらでは第一では見えなかった滝の上の部分がじっくり見える。




第一に比べると迫力さは落ちるが、この巨大な滝の全容をじっくり見ることができる。


ふと下をのぞくと、とても濃い虹が出ていた。
再びエレベーターで第一へ降りる。






最後は高速シャッターで〆!
滝の写真といったら低速シャッターで水の流れを軌跡のようにうつすか、もしくは高速シャッターで水の流れを瞬間的に止めてうつすかのどっちか。 今日は快晴で露出も全開だったので後者を選んだ。
素晴らしかった。


昼までも時間があったのと自分の電車博士欲が止まらなくなってきたので再び水郡線を撮影。
茨城県を抜け、福島県矢祭町へ。


新緑をいくキハE130系。
透き通るような黄緑色と涼しい風に癒やされる。




上り列車は、公園を歩いてたときに見つけたツツジと共に。
キハE130系のカラーリングである「新緑の久慈川」に合う風景だ。


ここから水郡線は本数もなく、さらにこの上り列車を追いかけていたのだが意外にも水郡線は早く、並行道路は信号や交通規制に引っかかってなかなか進まず撮影できなかった。
なので撮影は諦めて、昼ご飯を食べに今度は大洗と那珂川を挟んだ対岸である、那珂湊へ。
ここには「おさかな市場」という海鮮のマーケットがある。


平日だったが人で賑わう。
我々はこの市場の一角にある寿司屋に入店、新鮮な魚の美味しい寿司を堪能した。
写真は撮り忘れました・・・

おさかな市場を歩いていると生牡蠣を食べれるところがあったので寄る。


生牡蠣解体ショー。
そして食べたが身がプリプリで非常に美味しかった。
あと生牡蠣は人によっては食あたりを起こしやすいといわれているが、幸いにも緊急腹痛警報が発令されることは無かった。

おさかな市場を離れ、いよいよ最終目的地であるひたち海浜公園へ。
とくに激しい混雑も無く入れたので、こっからはネモフィラを舐め回すように撮っていく(変態)








青い花ってあまり見ない気がする。 あるとしたら紫陽花くらいか。
青空と青いネモフィラ畑は境界がわからなくなるほど。








真上から見下ろしてみたり、接写してみたりと構図は無限大。


丘の上の方は人でいっぱい、大名行列のようになっていた。


逆光でのネモフィラはまるで海のようだった。

そして本当の海と。
この丘は最高地点まで登るとネモフィラと海のコラボレーションが見られる。


降り際に1枚。
最後、公園から出ようとすると・・・

青と白のネモフィラで30周年の装飾がされていた。


公園を出て、いよいよ帰京。
高速に乗る前にちょうどひたちなか海浜鉄道の列車が来るので朝訪れた場所でふたたび撮影する。

朝と同じキハ11-5だった。


これにて今回の撮影は終了。
魅力度最下位付近をうろちょろしている茨城県だが、改めて素晴らしい魅力がある県だと思った。
美しい風景もよかったが、なにより昼ご飯に食べた寿司や海鮮がとっても良かった。
ひたち海浜公園は秋になるとコキアが有名だが、その頃にまた訪れたいものである。

ご覧いただきましてありがとうございました。
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