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2021-5-3
新緑野岩静養記 #2
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新緑野岩静養記 #1
雪の季節、別れの季節
前回からの続きです。


2日目の朝。
静養らしく(?)布団で眠りについている同行者達を部屋において一人部屋を飛び出す。
泊まったホテルが川治温泉街にあり、野岩鉄道の撮影地からもすぐという良いロケーションなので早速その撮影地へ向かう。

5月なので日の出がだいぶ時間が経ち全開露出となっているが、この列車が会津高原尾瀬口から来る始発列車。
左がだいぶカツカツになってしまっているが、これは曇ったところを切り取ったためである・・・


ホテルへ戻り、順光の間に俯瞰でのカットを押さえておく。


電車が川治温泉駅を出てから川治湯元駅に着くまでのほぼ全区間がこのホテルから望める。
スピードもそこまで出るわけではないので1回の撮影で2発撮れる。

ただずっと川治エリアに留まるのもつまらないのでホテルの駐車場から車を出して移動。


まずは前日曇られた川治湯元駅の橋梁を下から見上げる構図。
川の水が清らか、水の音と新緑の風景で初夏を感じる。

駅の出だしでスピードが遅いので縦構図でも1枚。

この列車の25分後に続けて新藤原方面への列車が来るので今度は湯西川温泉駅へ。
こちらも野岩鉄道線内で知らない人はいない(?)名撮影地だが、今回は逆光サイドで狙っていく。




新緑は撮影当時(5/3)ではここが北限のようで、トンネルの先や写真と反対側にある高い山はまだ冬枯れの様を見せていた。

この列車と川治温泉で交換する下り列車を撮影しに川治湯元駅へ戻る。 時間に余裕がなくR121を飛ばし駅に着いたらホームまでダッシュ!


新緑の山から飛び出してくる構図、ニャーベラス!
こう見ると山をぶち抜いて走る野岩線の高規格っぷりがよくわかる。
もともと軽便鉄道だった東武鬼怒川線、そして国鉄の地方交通線を引き継いだ会津鉄道線といったローカル線規格の線路に挟まれてほくほく線のような線路がひかれているのはなかなか面白い。

川治湯元駅を出るとすぐに長いトンネル、「葛老山トンネル」へと吸い込まれていく。
長さは4250m、次の湯西川温泉駅もこのトンネルの会津側坑口付近に存在する。
あと数年するとここに並行して国道121号の新しいバイパスも完成するそうで、現在のカーブが多い状況は改善されるようだ。


ぐっすり寝ていた同行者達が起きたのでホテルへ戻り、ここで再び列車を撮る。


AIZUマウントエクスプレス2号。
昨日と組成は逆だが赤白コンビ。

この日は雲が半分、青空が半分という天気だったのだが、タチが悪いのが雲が空にまぶされたかのようになっているタイプ。
小さな雲がたくさん空に浮遊しているのでこの写真のように雲の影が落ちてしまう、俗に言う「マンダーラ」が発生していた。


浅草からのリバティ会津101号。
この列車の時はこちらのカットは全て晴れて・・・

こちらのカットでは全て曇った。
マンダーラにされるよりははるかにマシだが、設定を変更しないとならないのでなかなかに大変。

ホテルのチェックアウト時刻になったのでホテルを出て始発列車を撮影した場所でもう一度撮影する。


再びこの時にこちらのカットは全て晴れて・・・

こちらのカットは手前だけ晴れやがった。
あとから気づいたのだがこの列車、「区間快速」新藤原行だった。
快速系統がリバティに置き換えられて早4年、このような形でこの種別が復活するとは思わなかった。
ちなみにこの区間快速、通過駅が男鹿高原と会津鉄道線内の4駅だが、前日撮影した快速AIZUマウントエクスプレス3号は通過駅が男鹿高原の1駅だけでちゃっかり逆転現象が発生してたりする。


雲、マジで誠意を見せろ。
この2日間でどれだけ雲へのヘイトが溜まったことか・・・


ここで川治湯元から龍王峡へ移動する。
前日は曇った状態での撮影だったため今日こそは晴れでのカットを履修。


決まった!!!
紅葉シーズンに「琥珀の沢」、冬シーズンに「白群の沢」とやってきて今回は「新緑の沢」! 小網ダムに引き続きこの沢シリーズも履修完了。


新藤原で交換した列車は横アングルで。
今回の旅の目標のひとつがここでの撮影だったので、晴れて合格だ。


雲が相変わらず空にまぶされている状態だったので、山を下り前日訪れた倉ヶ崎新田で鯉のぼりを狙う。


まずやってきたのは前日誠意のない雲によって妨害されたSL大樹!
鯉のぼりが綺麗に泳いでくれながらも田んぼに綺麗に反射する好条件。


6050系でも決めた。


5月に入ったが倉ヶ崎新田では菜の花がまだ咲き誇っていたので金スペと絡めた。


風が吹いて空を泳いでくれたのは良かったが、捻ってしまったのか白いお腹の部分しか見せてくれなかった。
しかも地味に列車は曇っている。 雲は誠意というものを忘れてしまったのか?


そしてこれと交換してやってきたのは6050系の先代である6000系のツートンカラーを纏った4両!
6050系自体はこの色を纏ったことはこれまでなかったが、6000系のモーターや台車などといった床下機器はそのまま、車体をそっくり入れ替えたものがこの6050系なので6000系の血筋を引いているといえる。
そして地味に通過1分前に直前曇り、通過2分後に太陽が顔を出した。
ここまで雲が誠意を見せないと逆に笑えてくる。


同行者のうち1人がこの日バイトということで東武日光で下ろし、次の目的地へと向かう。
その目的地は山1つ隔てた同じ日光市の街、足尾から出るわたらせ渓谷鐵道。


まず沢入駅付近の踏切でトンネルから出てきたところを1発。
今度は草木湖を横断する橋梁から、トロッコわたらせ渓谷号を撮る。



#52 花桃香る春の鉄路の時と同じ、トロッコカラーのDE10が牽引。
結構スピードが遅いが、草木ダム建設によってトンネルの新線を行くので比較的カーブが多い国道で追いつくか心配だったが・・・


普通に隣駅の神戸(ごうど)で先回りに成功してしまった。

交換相手の普通列車は「トロッコわっしー号」と塗色を揃えた車だった。



次の列車まで時間が合ったので列車レストラン「清流」にて昼食。
廃車になった東武特急DRCの車内でご飯が食べれる贅沢仕様、山菜たっぷりの定食もとても美味しかった。
それで価格もかなりリーズナブルなので神戸を訪れるときはぜひ食べてみてほしい。

花輪~神戸の有名撮影地に行ったが草が多く生えており断念、上神梅まで一気に戻る。



飾り気のない素朴なホームがとても素敵。

銅山観光からの帰りなのか?結構車内が混んでいるように見える。
この車両をはじめとするNDCシリーズは運転台が半室構造なのでかぶりつきにはうってつけ。 この子供にとって忘れられない景色になるでしょう。

最後は上神梅の隣駅、本宿で〆。



渡良瀬川と国道122号の間に存在し、高低差もあるので川沿いながら森の中の雰囲気さえ感じる。


後追いも。
駅の発車の様子も見ていたのだが、やっぱり新車なのもあってか加速が速い。
普段見ている気動車が小湊のキハ200だからか、電車のような加速をする気動車を見ると頭がバグる。


先ほど神戸でみた「トロッコわっしー号」色の普通列車。
桐生側にはヘッドマークがついていた。 撮影しているときは気づかなかったがこのヘッドマーク、でかでかと歯が書かれており桐生駅付近?にある歯科医院のヘッドマークのよう。
なかなか攻めたHMだなあと思った・・・w


これにて今回の撮影は終了。
桐生まで来てしまっていたがレンタカー返却のため小山まで国道50号を爆走、なんとか時間内に返却できた。
その後は最後までいた同行者と小山でオンゲキとチュウニをやり、帰京した。


「新緑野岩静養記」は以上です。
ご覧いただきましてありがとうございました。


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~野岩鉄道~
・#J-30 雪と静寂の世界で こちら
・#J-24 琥珀の秋、紺碧の空 こちら
・#J-16 深緑と6050 こちら

~わたらせ渓谷鐵道~
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